みなさんこんにちは。まぎょーまです。
さて、以前『人材採用は最小投資で最大効果を!現代のリクルート術』
という記事と、
『デキる管理職に人はついてくる!モチベーションを上げて部下の退職を防止しよう!』
という記事を書きましたが、そもそも人材採用をする前にやるべきことがいくつかあります。
求人媒体を活用して人材採用ができても、すぐに辞めてしまっては全く意味がありませんよね。
今回は応募者を集めるための土台作りからすぐに辞めない人材の採用に関して綴ってゆきます。
わたしが過去在籍していた某巨大ファーストフードチェーンの教えなんできっと間違いありません(笑)
なにせ、アルバイトから店長まで20年以上辞めずに務めたのですから!!
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目次
あなたの会社の人材は足りていますか?
そもそも自分の会社に人員が必要かどうか、チェックしてみましょう。
ITの導入やスキルの向上で人員を削減できる場合もありますで、中間管理職としては自分の部署の状況をよく把握しましょう。
製造業であれば生産計画に基づいて必要人数を算出しましょう。
ただ感覚で人が足りないから採用というのはNGです。
以下、簡単なチェックリストになりますが、ひとつでも当てはまればに危機的状況です。ぜひ読み進めて採用を強化しましょう。
1.退職率が年々増加している
2.半年以内の退職率が高い。
3.過度の超過勤務が発生している。
4.管理職が常に営業に出たり製造ラインに就いている。
5.従業員が常に“当初決定した生産計画”以外に働いている。
6. 募集給料を上げざるを得ない状態である。
7.お客様からのクレームが絶えない。
どうでしょうか。たしかにひとつでもあてはまったらヤバいですよね・・・。
ではリクルートの6ステップをご紹介しますので、どんどん採用して改善しましょう!
リクルートの6ステップとは・・・?
飲食業界はアルバイトをたくさん雇用する業種です。
(いや、飲食業界に限らず商業施設は大体そうでしょう)
学生のアルバイトと主婦層がメインになるでしょうが、学生の大半は学校の卒業と同時に退職してしまいます。これは仕方ないことですね。
学生は長くても数年しか在籍しないので継続的に人材を雇用し続ける為にいかに無駄なコストを掛けずに採用と離職防止を図ってゆくのか、という視点から6つのステップが考案されました。
この考え方はアルバイト採用から正社員採用まで人材不足に苦しむ方全てに、業種関係なく覚えておいてほしい内容です。
今回はブログの読者層を考えて社員の中途採用促進という視点で私流に少しアレンジしてます。(企業規模の想定は大手ではなく中小企業です)
とくにステップ1から3がしっかりできていれば残りのステップ4から6は必要に応じて・・・という具合でお金を掛けずに人を集めることができます。
ちなみに資格が必要、とか技術者などの専門職となるとこの手法だけでは採用が難しいですが、あくまで土台、という考え方で捉えていただければと思います。
ステップ1:会社イメージを向上させよう
会社のイメージを決めるものとして、
オフィス外観や社名ロゴマーク
従業員の言葉遣い、応対、身だしなみ
ホームページ
などいろいろありますが、仕事を探している人は少なくとも事前に会社のことを調べます。
飲食店や小売店などに就職しようとしている人は実に90%以上の人が事前にその店舗に行ってみるというデータもあります。
(マク〇ナルド時代に教わった情報だからきっと確かな情報です)
複合ビルに入っている会社などは外観の確認はなかなかできませんが、それでもホームページで情報を得ることでしょう。
あなたの会社は清掃がされており、従業員がビジネスマナーを習得して仕事をしていますか?
求職者が応募するとき電話受付する会社もあると思いますが、印象の良い電話応対ができていますか?
ホームページの情報は最新のものに更新されていますか?ブログやTwitter、Facebookなどのリンクがある場合、投稿がしばらく止まっていませんか?
求職者の視点で『こんな会社なら働きたい!』『こんな会社じゃ働きたくない』という意見を出し合ってみるのも良いでしょう。
会社のロゴマークが古いなんて場合はココナラなどでかなり割安に質の高いものを作成してくれる方もいますので検討してみるのも良いでしょう。
ほんの少しの労力でイメージは改善できます。
イメージの改善はリクルートだけでなく、ビジネスの成長にも一役買うことなので、まず最初に取り組みましょう!
場合によっては会社の修繕やホームページの刷新などコストがかかる可能性もありますが、そこは経営陣に掛け合って投資効果をプレゼンするのが中間管理職の役目ですよ!(笑)
ステップ 2 :従業員の知り合いを紹介してもらおう
私の経験上20代から30代の社員が多い会社はチャンスです。
なぜなら友人が仕事を探しているなんて状況がよくあるからです。
以前書いた記事を実践して、自分の会社で働いている部下が自分の会社に誇りを持ってモチベーション高く働いているなら更にチャンスです。
仕事を探している友達を紹介してくれます。
そして従業員の紹介から採用した人材はモチベーションが高く、退職しにくい傾向にあります。
人間は相互依存で生きています。知人、友人繋がりがもともとあると、人間関係の依存度が高いのでちょっとやそっとのことでは辞めるという選択肢になりません。
仲が良すぎてなあなあな関係になってしまうが危惧されますが、それは管理職であるあなたのリーダーシップでコントロールしましょう。
インセンティブ制度を設けて知り合いが採用されたら報奨金!なんてことをやっている会社もありますよ。
ステップ 3 :お客様の知り合いを紹介してもらおう
次にターゲットにするのは自身のお客様から紹介してもらう方法です。
BtoB営業の会社であれば取引先企業の担当者に『誰かいいひといませんかねー。営業マンがほしいんですよ』と常に言います。
担当者が魅力的な人であればいっそ引き抜きを試みるのもありですが、バレたらおおごとなのでそこは慎重に行きましょう。
BtoC営業の会社であれば顧客に『今営業マン探しているんですけど、どなたかいらっしゃいましたらぜひご紹介をお願いします』と声をかけます。
お客様とよい関係が築けているのであればきっと紹介してくれる人も少なからずいるはずです。
面倒見のいいひとは一定の割合で存在します。
声を掛けなければなにも始まりません。もし紹介してくれて採用になれば感謝してなにかしらサービスをするなど今後の関係性も保てるようにするのは言うまでもありません。
ちなみにマク〇ナルドでは客席で食事しているお客様に声をかけてアルバイトを採用する手法が定着しています。
さて、ステップ1から3まで地道に行えばきっと良い人材の採用に繋がるとは思いますが、それでもまだまだ集まらない場合は少しお金を掛けてみる必要があるかもしれません。
でも、お金を掛けることに慣れてしまうと『お金を掛けないと人は集まらない』という固定観念ができてしまい、コストがどんどん上がってしまう可能性があります。
ヘッドハンティングなどで即戦力となる人材を採用したなら話は別ですが、将来性のある若い世代を採用したいというならステップ1から3をよく見直してください。
ステップ 4 :近隣の施設などに告知を出そう
ステップ4からはお金を掛けて人材を採用する方法です。
このステップは投資額は少ないですが、地道な営業活動に近い部分があるのである程度人件費が掛かります。
その手法とは・・・
ポスターなどを作成し、近隣の人が集まる施設に貼ってもらうという方法です。
ポスターのデザインはやはりココナラなどで安く作ってくれる方にお願いし、データ入稿でベストプリントなどの印刷業者に依頼すればかなり割安で作れます。
ココナラでポスターのデザインを依頼すると最安値で3000円から作れます。
ベストプリントでA3サイズのポスターを印刷すると1枚2380円です。
ちょっと高いと思った方は、チラシ印刷にすればA3サイズ片面カラーで100枚1940円で作れます。
それをラミネート加工すれば耐久性も上がります。オススメです。
あまり大きいサイズは嫌がられる場合があるのでA3サイズくらいがちょうどよいと思います。
デザインできる方が社内にいればお願いして作ってもらうのもいいでしょう。
ポスターができたら近くの駅、ショッピングモール、飲食店に出向いて貼りだしてもらえるかひたすら交渉です。
駅やショッピングモールは既定の料金がかかる場合がほとんどですが、居酒屋などはけっこう快く貼ってくれるところが多くあります。
わたしの会社はこの方法で会社の名前を売り込み、人材の採用に至っています。
ちょっと泥臭い方法ですが中小企業が名前を売り、認知度を上げるにはもってこいの方法です。
人材採用を必要としなくても会社の告知にも使える方法です!
当然ですが無料で貼りだしてもらった場合はそのお店で飲食する、忘年会や新年会で使うなどギブアンドテイクを心がけましょう。
こちらのリンクからサービスや価格をご覧ください。↓
ステップ 5 :チラシやティッシュ、ロードサインなどで告知しよう
さて、次の手法は投資額が大幅に上がります。
チラシを作って新聞折り込みやポスティングをする
(チラシ作成代と折り込み費用で最低10万円くらい)
ティッシュを作って街で配布する
(ティッシュ作成と配布の人件費で1か月10~15万円くらい)
看板業者に依頼してロードサインを掲出する
(看板作成費用最低15万円、月々の掲出量最低2万円くらい)
当然、チラシやティッシュの量、看板の大きさで料金は変動します。
私の経験上会社のイメージ向上ができていないとここに力を入れてもあまり効果はありません。
ステップ1から4まで確実に行って効果が感じられない場合、よく検討してから着手しましょう。
ステップ 6 :最終手段は求人媒体!
人材採用というとまず求人媒体!という発想になりがちですがこのリクルートの6ステップでは最終手段という考えになっています。
今は無料で掲載できる求人媒体も多くありますので、そのような媒体は積極的に活用しましょう。
無料掲載でもうまく活用すれば人材採用に繋がります。
ハローワークも無料なので、活用しない手はありません。
無料で掲載できる媒体にはこのステップ6まで待たずにすぐに掲載しましょう。
露出をふやすことは認知アップに繋がります。
でも、例えば転職サイトの掲載や新卒採用サイトへの掲載は簡単に数十万円~100万円以上のコストがかかるのがザラです。
ちなみに新卒採用1名当たりの単価は最低50万円と言われています。
中途採用も1名採用するのに30万円程度掛かります。
そこまでお金を掛けてあっという間に退職してしまう可能性を秘めているのです。
良い人材が応募してくる可能性も上がりますが、まさに諸刃の剣、採用してみないとどうなるかはわかりません。
お金を掛ける前にやるべきことをしっかり行ったうえで慎重に検討しましょう。
また、成功報酬型の人材紹介を活用するという方法もありますが、現在の相場は推定年収の35%~50%。
年収300万円の人材を採用するのに105万円~150万円掛かる計算です。
自分たちで動く必要が無いので楽なんですけどね・・・
現在人材サービス業を生業としている私が言うのもアレなんですが・・・
まあ、よく考えて検討しましょう!
最後に・・・
いかがだったでしょうか?
会社のイメージを向上させ、退職しにくい人材を採用し、更にモチベーションの向上を図ることで強い組織が出来上がります。
人材採用イコール求人媒体や人材紹介、と考える前にちょっと冷静に自分の会社の現状分析をして、リクルートの6ステップの特に1~3、様子を見てステップ4を実行しましょう。
ステップ5と6はコストが急激に跳ね上がります。よく検討してください。
辞めなければ人は減りません!これは揺るぎない事実です!
強い組織づくりをして、あなたのビジネスを更に加速させましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました!