みなさんこんにちは。まぎょーまです。さて、以前『人材育成は簡単!』という内容の記事を書かせていただきましたが、今回は『部下の目標を立てる方法』を具体的に綴ってゆこうと思います。
目次
あなたの部下は目標を理解していますか?
部下がいるあなたなら、多かれ少なかれ目標を与えてそれに向かって仕事をするように指導しているでしょう。
では、部下は目標を理解してそれに向かっていますか?優秀な部下なら当然できているでしょうし、自分で目標設定しているかもしれません。
しかし残念ながら目標の内容を理解してなく、何をしたらいいかも分からない部下もいるのではないでしょうか。
そもそもどうがんばっても達成できないような目標を与えている可能性もあります。
部下が目標を理解して達成のために何をすればいいか分かっていれば管理職のあなたはただ見ていれば自動的に結果が得られます。
どうですか?理想の管理職像ではありませんか?
その理想を現実のものにするためには、目標と計画を立てることと、内容を部下に徹底的に説明することに力を注ぐ必要があります。
では、まずは目標と計画が簡単に立てられる方法を教えちゃいます!
SMARTの原則を知ろう!
英和辞典などで【SMART】の意味を調べると、【賢い】【オシャレ】【ハイテク】など、いろいろな意味がありますね。
でもここで紹介する【SMARTの原則】とは、良い目標の5つの特徴の頭文字を取ったものになります。
某ファーストフードチェーン時代に徹底的に叩き込まれた目標設定の手法です!
良い目標の5つの特徴
1:Specific(具体的)
2:Measurable(測定可能)
3:Attainable(達成可能)
4:Relevant(関連性の確保)
5:Time-Bound(期限が切ってある)
SMARTの原則はこれ以外にもニュアンスの違った考え方もありますが、マ〇ド〇ルドではこの5つで教わりました(やばい、社名がバレました?)
厳密にいえば4のRelevantは元々はRealistic(現実的)だったのですが、いつのころからか今の形に変わりました。文献によっては今でもRealisticのものも多くみられます。
さて、これをもとに仕事の目標設定を考察してゆきましょう。
目標:売り上げを1千万円にする
うーん、この目標では、いつ、誰が売り上げを1千万円にするのか全く伝わりませんね。
では、これをSMARTの原則に当てはめると、
目標:6月1日~6月30日の期間、自身の営業活動で注力商品〇〇の売り上げ1千万円を達成する(参考:4月月間売り上げ300万円、5月月間売り上げ700万円)
いかがでしょうか、ちょっとくどいくらいの長ったらしい目標設定ですが、
具体的(自身の営業活動で売り上げ獲得)
測定可能(1千万円)
達成可能(5月から300万円の売り上げアップ、4月から5月の伸び幅からいけると思われる)
関連性の確保(会社が注力している商品を売る)
期限が切ってある(6月1日~6月30日)
と、目標が明確になり、達成不可能な数字ではない根拠もあります。
賢くてオシャレでハイテク(?)な目標に早変わりです!
ここまで明文化されていれば、部下も何をすればよいか、よく理解できるはずです。
これができれば、次のステップ【目標達成のための計画】をたててゆきます。
計画=アクションプランを考えよう!
目標ができたら、それを達成するための計画を練ります。
具体的には、5W2Hで考えてゆけばOKです。
説明不要な方も多いと思いますが、
When(いつ)
Where(どこで)
Who(誰が)
What(何を)
How(どうする)
How Much/How Many(いくら、いくつ)
が5W2Hです。これに当てはめて計画をたててゆきます。
先ほど立てた目標が、【6月1日~6月30日の期間、自身の営業活動で注力商品〇〇の売り上げ1千万円を達成する】でしたね。
これから日々行うことを事細かく書き出してゆきます。
6/1 現在の注力商品の販売動向からターゲットを選定する 担当:自分
6/1 週単位の目標数値を算出をする 担当:自分
6/1 週単位の目標から日単位の目標数値を算出をする 担当:自分
6/2 ターゲットと目標数値を上司に確認してもらい、合意を得る 担当:上司
という感じで、いつ、どこで、誰が、何を、どうするのか、いくつやるのか(これだとどこで、が明確ではありませんが、まあ、計画を練るのは社内になるかと・・・)を意識して文章にしてゆきます。
こうすると、次に『1週間単位の営業訪問先計画を立てる』とか、『1日の結果を元に翌日以降の計画を見直す』とかどんどんアクションが浮かんでくるのではないでしょうか。
管理職であるあなたは、大枠のアクションだけ考えてあげ、そのあとの細分化されたアクションや計画は部下に任せて確認することに徹底することで、部下の主体性が芽生えてきます。
また、日々の数値確認をして適時アドバイスをすることと、最終的な結果へフィードバックを与えることを忘れずに行えば、ほら、どうでしょう、短期間で部下の仕事ぶりが変わったことが実感できませんか?
そして徐々にアクションプランを考えることを権限移譲し、最終的には
『来月△△を2千万売ってね』
と一言いうだけでその部下は自分で目標を設定し、計画を練って提出してくるようになるでしょう!
ここまで成長してくれたらホント嬉しいですよね!大丈夫。できると思えば必ずできます!
できなくてもあきらめずに根気よく!
売り上げ目標だけでなく、日々のルーティンワークでも軽く目標設定することで小さな成功体験を得ることができます。
『この仕事、30分かかるけど今日は25分で終わらせましょう。そのためにこんなことを試してみよう』とか、ホント簡単な目標とアクションを言って、終わったら
『よくできましたね。次はさらに短縮できるようになにかアイデアをだしてみましょう』みたいな感じでちょっとずつハードルをあげてゆくのも効果的な手法のひとつです。
ここで覚えていただきたいのは、【できなくてもネガティブな発言はせず、よくできたことをほめる】ことと、【できなくてもあきらめずに根気よく指導する】という基本的なことを確実に実行してほしいということです。
少しづつでも成長してくれたらありがたい、そんな優しい気持ちを(嘘でも)持ってゆきましょう!
まとめ
いかがだったでしょうか。会社に属している以上、会社の売り上げと利益を上げることが使命ですよね。ただ眺めていても人は育ちません。
どうすれば育つのか、そして会社の売り上げと利益に貢献してくれるのか、管理職ならやはりそれを考えながら仕事をするべきです。
そしてなにより、部下が育てば自分が楽できます!そのためには目標を与えてモチベーション高く仕事をしてもらうことが成長の早道です!
ぜひ、だまされたと思ってSMARTの原則と5W2Hで目標と計画を練ってみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました!